【 アーカイブ: 2018年7月 】
7月豪雨災害について
2018年07月17日
西日本を中心に降り続いた記録的な豪雨は、死者200名以上の犠牲者を出し、特に岡山県・広島県・愛媛県など主体に広範囲な未曽有の災害を発生させた。災害にあわれた皆様に心からのお見舞いと亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。またできるだけ早い復旧復興をお祈りいたします。
ここ最近の記録的な豪雨は、想定を超える雨量をもたらしている。これら異常気象をもたらす要因は、地球温暖化の影響ではないかとも言われている。本来であればこれらに対処する必要があり、そのためには全世界がまとまり、Co2削減等を含めた温暖化等に対する長期的対応策が必要と思われる。しかし統一された対応策は各国の利害が関係し、時間と困難を要する。日本としてはまずは、今まで以上の可能な限りの社会インフラに対する強靭化と災害時避難等のソフト対策の見直しが求められている。またその為にジオドクターとして我々が果たすべき役割が重要であることを痛感している次第です。
第35回技術発表会
2018年07月02日
6月28日午後~29日にかけ、弊社の第35回技術発表会を開催しました。今回は『これからの地盤調査・汚染調査を考える』がテーマです。初日のオプション行事では外部から講師を招き『AIの概要と地盤工学への応用』と題して講演をしていただきました。我々の地盤や土壌環境調査分野も生産性向上が必須であり、その中でAI等が活用できないか検討するための非常に参考になる講演でした。社員の興味が非常に高いため活発な質疑があり講師の方も驚かれていました。
オプション行事終了後は、全支店から技術・営業が総勢50数名集まり社員が楽しみの交流会です。美味しいお酒と料理をつまみに、年に一度の再会で仕事や近況報告等の情報交換をおこなうなど大盛況でした。新入社員や最近中途採用が多いため、あちこちで自己紹介をしていました。翌日が本番の発表会なので2次会は予定していないとの冒頭挨拶がありましたが、各自認識してるのか(して無いでしょう?)不安な中交流会も閉会となりました。
29日は本番の技術発表会です。若手技術者・ベテラン技術者のセッションにわかれた発表となり、活発な質疑応答となりました。特に若手技術者には厳しい指導・指摘もあり今後のスキルアップにつなげて欲しいと期待しています。
今回早稲田大学教授の小峯先生から『原子力土木・環境土木を専門とする大学教員から観た「拡大する土木技術者の役割」』と題して講演をしていただきました。講演の要旨は①経産省や環境省に土木の専門家を(土木技術者の役割は拡大)②異分野と協働する土木工学③適正な価格が流通する業界へ④定量的な思考で伝え続ける⑤「指標-要素特性-境界値問題-現場」の考え方が重要⑥自分が諦めないこと等でした。その中で特に若手に対しては基本が重要で、それがあって応用力がつき、技術者の領域拡大へとつながるとの話がありました。全社員が傾聴し、その後のアンケート結果でも時間が足りなかった、来年も先生の話が聞きたいなどの意見が多く、非常に示唆に富む講演をいただきました。後は我々がそれらを参考にどう実務に生かしていくかが試されます。
最後になりましたが、業務が忙しい中技術発表会の準備及び遂行に尽力してくれた技術発表会実行委員の皆さん本当に苦労様でした。